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見積もれない【アジャイルな見積もりと計画づくり】

まえがき

SEとして、業務を行うにあたり見積もりの真意を知るために、先輩に勧められた本。価値のある計画とは何かを知るために読んだ。

 

 

概要

本書は、「計画の定義」と「規模と期間を分けて見積もる」について触れている。

計画の定義について、以下のように述べられている。

見積もりと計画づくりは、期日やスケジュールを決定するためだけのものではない。計画づくりとは価値の探求なのだ。(中略)計画づくりとは、ソフトウェア開発全体に渡る問いに対する適切な答えを探る試みだ。その問いとはすなわち「何を作るべきか」である。

計画は、ゴールを共有するために有用である、ということである。

よい計画とは、ステークホルダーが信頼できる計画だ。信頼できるとは、その計画を基にして意思決定できるという意味である。(一部抜粋)

つまり、ステークホルダーが信頼出来ない計画とは、よくない計画である可能性が高い。この場合、信頼できない海図を基に航海していることにほかならない。

 

規模と期間を分けて見積もるについて、規模を話し合って見積もり、期間は計算によって算出すると書かれている。

本書では規模をストーリーポイントとして命名している。ストーリーポイントを見積もる場合、フィボナッチ数列(1,2,3,5,8,13,21,…)2の等比数列(1,2,4,8,16,32,…)かを使用するように推奨している。1ポイントに明確な定義はなく、あくまで相対的な指標になる。ストーリーポイントの算定が終わると、次はベロシティを基準として、期間を見積もる。

ベロシティとはイテレーション(再見積もりを行うまでの期間)ごとに、終えたストーリーポイントの合計値のことである。

あるプロジェクトチームが、全体で2週間(1イテレーション)で20ポイントのストーリーを終えたならば、そのチームのベロシティは20ということになる。

つまり、規模を感性で見積もり、期間を経験から計算することが本質である。アジャイルな見積りとは、イテレーションごとに評価しなおし、正確性を向上させ続けることである。

 

 

あとがき

Yes。

計画や見積もり、ソフトウェアだけでなくクリエイティブなものには応用ができそうだと感じた。自分の私生活にも取り入れられる本質的なことを学べた点で感動した。

 

 

書籍情報

アジャイルな見積もりと計画づくり
価値あるソフトウェアを育てる概念と技法
Mike Cohn 著
安井 力、 角谷 信太郎 翻訳